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Teacher name : 三浦 隼暉
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開講年度
2025Year
開講学期
First Semester
科目名
Philosophy A
授業種別
Lecture
科目名(英語)
Philosophy A
授業情報(授業コード・クラス・授業形態)
A2000018 Philosophy A
担当教員
null
単位数
2.0Credits
曜日時限
Thu.1Period
キャンパス
Hachioji Remote
教室
学位授与の方針
1 基礎知識の修得 50%
2 専門分野の知識・専門技術の修得 0% 3 汎用的問題解決力の修得 0% 4 道徳的態度と社会性の修得 50% 具体的な到達目標
人、社会、文化に関する基礎的知識をしっかりと身に付け、それに基づいて自身の考えを深めることができるようになる。社会的環境と照らし合わせながら、将来を展望する。
受講にあたっての前提条件
人、社会、文化に関する知識への関心をもっている。
授業の方法とねらい
本講義は哲学の入門的な内容を扱う。哲学に関する予備知識は一切不要である。哲学の領域は非常に幅広く時間も限られているなかで全ての内容を網羅的に扱うことはできないが、ひとつのトピックに限らず哲学という学問の広がりを可能な限り紹介する。そのため、前半では歴史的な観点から古典的な哲学の紹介を行い、後半ではより実践的な哲学の議論を扱うことになる。この講義の学習者は、最終的に(1)哲学とはどのような学問なのかを自ら説明できるようになること、(2)哲学のトピックについて自らの考えを哲学的術語等を用いて説明できるようになること、を身につけることができる。本講義はオンデマンド形式で行われる。毎回の授業はアップロードされた動画を視聴し、動画で毎回それぞれの回に関連する課題が出題される。
AL・ICT活用
Discussion Debate
第1回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
事前学習
特に必要無し。
1時間
授業内容
ガイダンス及び哲学とは何か
本講義の進め方や成績評価の方法について説明する。また哲学とはどのような学問なのかを理解するために、野矢茂樹『哲学の謎』のいくつかのトピックを紹介する。一般に哲学者がどのような問題について考えようとしているのか、具体的な問いとともに考える。 事後学習・事前学習
今後の講義について不安な点や疑問点を提出する。
0.5時間
第2回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
プラトン:「等しさそのもの」はどこにあるのか
古代ギリシアの哲学者プラトンの代表的著作のひとつである『パイドン』を用いて、私たちが日常的に経験する世界を離れて思考することの重要性を学ぶ。また、じっさいの哲学者の著作に触れることを通して、哲学者の文章がどのようなものなのかを確認する。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第3回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
デカルト(1):方法的懐疑とはどのような方法であるのか
17世紀の哲学者デカルトの著作『省察』第1省察について扱う。デカルトは確実な学問を打ち立てるためには、それまでの知識を一旦捨てる必要があることを主張している。この回では、デカルトがじっさいにどのような手法を用いて、すでに持っている知識を疑わしいものと考えたのかについて学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第4回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
デカルト(2):「我思うゆえに我あり」はなぜ疑い得ないのか
『省察』第2省察では、すべての知識を疑わしいものと考えた末に、改めて学問を打ち立てるために、デカルトは「私」という存在は疑い得ないものであることを主張している。「私」はいかにして疑い得ないものなのか、そして「私」を基点として、どのように再び知識を獲得する道を歩み出すことができるのかを学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第5回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
ライプニッツ(1):この世界は何によって構成されているのか
17世紀後半に活躍した哲学者ライプニッツの哲学を扱う。眼に見える現象世界は「なぜ他ではなくこのようであるのか」、ライプニッツはその根源に立ち返って思考していく。この世界に確固としたものとして存在するとされる個々の人間のような「個体的実体」とはどのような特徴をもつものなのか、ライプニッツの考えを学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第6回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
ライプニッツ(2):この世界はどのような世界であるのか
ライプニッツは私たちが現に生きているこの世界が「最善世界」であると主張している。つまり、他のありうる世界のなかでも最も善いものだと想定されているのである。じっさいには戦争や犯罪などさまざまな悪が存在するように見えるこの世界が「最善」であるというのは、なぜなのだろうか。この回では、ライプニッツの最善世界説に対する批判も含めて学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第7回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
カント:私たちが自由であるとはどのようなことか
私たちは、人間を単なる石ころとは異なり、「自由」でありそれゆえに「責任」ある存在であると考えている。他方で、世界は必然的な自然法則によって支配されているとも考えている。必然的な世界を生きながら私たちが自らを「自由」だと考えることができるのは、どのようにしてなのだろうか。18世紀の哲学者カントの議論を紹介しながら、私たちの自由と道徳の関係について学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第8回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
ハイデガー:私たちはどのように生きるべきなのか
20世紀の哲学者ハイデガーの著作『存在と時間』の議論を中心としながら、私たちが日常的生にとどまらず、本来的な生き方を獲得するためには何が必要なのかを考える。ハイデガーは私たち自身のあり方を問うことを通して、私たち一人ひとりに固有の生き方があること、それを自覚するためには自ら「死」について考える必要があることを主張している。こうした点について検討する。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第9回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
ヴェイユ:私たちがもつ権利とはどのように生じてくるのか
20世紀の哲学者ヴェイユは「義務の観念は権利の観念に優先する。後者は前者に従属し、依存する」と主張している。すなわち、私たちは最初から権利を与えられているわけではなく、他者に対する義務によって他者から権利を与えられるということである。これは、デカルトやカント、ハイデガーが述べたような確固たる「私」や自らによる自己律法、私に固有の生という考えに通底する「自律」という考えに対する批判でもある。この回では、近代哲学が前提としてきた「自律」という考えに対するヴェイユの立場について学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第10回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
社会契約論:社会のルールはどのように形成されるのか
私たちが生きている世界は個人にとどまらず、社会との関係のなかに置かれている。それゆえに、私たちは様々なルールのもとに生きることを課せられているのだが、そうしたルールに従わなければならないのはなぜなのだろうか。この回では、社会契約論や正義論の議論を通して、ルールの規範性とより良いルールを立てるためにはどうするべきなのかを学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第11回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
マルクスとフーコー(1):歴史の中で私たちの生はどのように決められているのか
私たちが常識だと思っていることは、実は歴史の中で作り上げられてきたものであり、歴史の中で変わっていくものである。19世紀及び20世紀にそれぞれ活躍したマルクスとフーコーは、いかにして「現代」という時代が作り上げられてきたのかをそれぞれの観点から分析している。この回では、歴史を用いて現代を改めて考えるという手法について学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第12回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
マルクスとフーコー(2):現在の私たちが生きる社会はどのようなものなのか
じっさいに私たちが生きている社会の常識、暗黙のルールとなっているのは、どのようなことなのだろうか。こうした点について、マルクスは資本主義の分析、フーコーは政治の在り方の分析を通して考えた。とりわけ後者が主張した「生政治」という考え方を学ぶことを通して、暗黙のうちに私たち自身が内面化してしまっているルールについて考える。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第13回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
未来に向けてどのような社会をつくっていくべきか(1):能力主義の時代
経済や政治のあり方によってだけでなく、私たちは自らの価値観によってどのように振る舞うべきかを決定している。現代の政治哲学者サンデルは、私たちが能力主義的な社会に生きていることを指摘し、「能力がある」ということを必要以上に価値あることだと考えてしまっていることを批判している。こうした議論を通して、私たち自身が無自覚に抱いている価値観について改めて考える。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
2時間
第14回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
未来に向けてどのような社会をつくっていくべきか(2):差別の哲学
私たちが他者と関わりながら生きていくさいに、無自覚に差別的な言動をとってしまっていないかを考えることは重要である。しかし、差別とはどのようなものなのかは明確とは言えない。哲学の仕事は、こうした明確ではない概念を明確にすることでもある。この回では、差別について哲学者たちはどのように分析し、どのような悪さがあると考えているのかを学ぶ。 事後学習・事前学習
講義内で提示する課題について自らの言葉で記述し提出する。必要に応じて参考文献を参照すること。
また合同定期試験のための準備を行う。 6時間
第15回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
全体の振り返り
これまで学んできたことを振り返る。哲学的議論は、私たちがどのように存在しているのかということから、どのように生きるべきなのかということまで、幅広く広がっている。そのような議論の全体を俯瞰的に見ることで、哲学とはどのような学問なのかを説明するとしたら、どのように自らの言葉にできるかを考える。 事後学習
今期の学習内容を振り返り、不十分な箇所については改め学習する。
2時間
成績評価の方法
毎回、授業後の課題提出をもって出席扱いとする。また定期試験期間に合同定期試験(試験内容については初回のガイダンス時に説明する)。成績は、全体の出席状況を踏まえた上で、毎回の授業課題30%、合同定期試験70%で評価を行う。
受講生へのフィードバック方法
毎回の提出物について、必要があれば個別のコメントを付ける他、全体で共有すべき疑問点などは次回講義の最初でフィードバックを行う。
教科書
指定教科書なし。
参考書
以下の書籍は必ずしも手元に用意する必要はないが、各自必要に応じて参照すること。この他にも授業中に参考文献を紹介する。
野矢茂樹『哲学の謎』講談社, 講談社現代新書, 1996. 納富信留『プラトンとの哲学——対話篇をよむ』岩波書店, 岩波新書, 2015. 中畑正志『はじめてのプラトン:批判と変革の哲学』講談社, 講談社現代新書, 2021. 野田又夫『デカルト』岩波書店, 岩波新書, 1966. 小林道夫『デカルト入門』筑摩書房, ちくま新書, 2006. 酒井潔『人と思想 191 ライプニッツ』清水書院, 2014. 秋葉剛史他『ワードマップ 現代形而上学:分析哲学が問う、人・因果・存在の謎』新曜社, 2014. 高崎将平『そうしないことはありえたか?:自由論入門』青土社, 2022. 石川文康『カント入門』筑摩書房, ちくま新書, 1995. 池田喬『ハイデガー『存在と時間』を解き明かす』NHK出版, 2021. 高井ゆと里『ハイデガー:世界内存在を生きる』講談社, 講談社選書メチエ, 2022. ミクロス・ヴェトー『シモーヌ・ヴェイユの哲学:その形而上学的転回』慶應義塾大学出版会, 2006。 重田園江『社会契約論:ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』筑摩書房, ちくま新書, 2013. 重田園江『ミシェル・フーコー:近代を裏から読む』筑摩書房, ちくま新書, 2011. 慎改康之『ミシェル・フーコー:自己から抜け出すための哲学』岩波書店, 岩波新書, 2019. 佐々木隆治『カール・マルクス:「資本主義」と闘った社会思想家』筑摩書房, ちくま新書, 2016. 白井聡『マルクス:生を呑み込む資本主義』講談社, 講談社現代新書, 2023. マイケル・サンデル『実力も運のうち:能力主義は正義か?』鬼澤忍訳, 早川書房, 2021. 池田喬・堀田義太郎『差別の哲学入門』アルパカ, 2021. ミランダ・フリッカー『認識的不正義:権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか』佐藤邦政監訳, 勁草書房, 2023. オフィスアワー
随時メールにて質問等を受け付ける。以下のメールアドレスに連絡すること([at]の部分は@に変えて入力してください)。
fu41836[at]g.kogakuin.jp 受講生へのメッセージ
毎回の授業後の課題では、みなさん自身が考える必要のある内容について提示するつもりです。最初は難しいかもしれませんが、この講義を通して、ぜひ自分で考える力を身につけてください。
実務家担当科目
Not applicable
実務経験の内容
教職課程認定該当学科
Not applicable
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目でない
教育課程コード
Ⅰ2b/A2b
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと
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