Syllabus data

開講年度
2025Year
開講学期
Intensive
科目名
Preserve Materials for Museum
授業種別
Lecture
科目名(英語)
Preserve Materials for Museum
授業情報(授業コード・クラス名・授業形態)
A0800042 Preserve Materials for Museum
担当教員
null
単位数
2.0Credits
曜日時限
Intensive course
キャンパス
Shinjuku Campus
教室
A-1015教室

学位授与の方針
教職・学芸員課程 該当なし
具体的な到達目標
博物館で行わる資料保存の手法を学び、個別の状況に応じたより良い資料保存とは何かを考える基礎的能力を身に着ける。
博物館資料や文化財をめぐる問題に意識的になり、身近な問題、自分にも関係するテーマとして考える姿勢を身に着ける。
受講にあたっての前提条件
学芸員課程に登録した学生を対象とする授業です。
授業の方法とねらい
講義形式で授業を行う。
授業時に文化財や博物館に関する問題を取り上げるので、それに対する自身の考察、意見を小レポートとしてまとめる機会を作る。
またこの小レポートに基づいて、同テーマについて受講者同士のディスカッションを行いたい。
集中講義期間中に1回、タイミングが合えば夜間開館をしている博物館園を受講者全員で訪れる機会を作る可能性がある。その場合、その日の授業は現地にて学芸員からの話やバックヤードの見学なども含めた内容となる。

博物館において安全な資料の展示・収蔵環境を作り出すには、どのようなポイントに気を付けるべきか理解できるようになる。
現在の博物館が安全な資料の展示・収蔵環境を保つために採るべき方向性と、それを阻むような各館が抱える課題と対策案を理解できるようになる。
日本における文化財保存の歴史や伝統的な保存の手法について知識を得る。
資料や文化財を保存することの意味や博物館の役割について、自分なりの考えをもつことができる。
AL・ICT活用
Discussion Debate/Practice Fieldwork

授業内容 事前学習 事後学習 必要時間
1.イントロダクション ガイダンス、博物館における資料保存の目的と意義
2.日本における近代以降の文化財保護の歴史
3.東日本大震災ほか、自然災害による文化財資料の被災状況や修復活動の紹介
4.資料の劣化要因とその対策:温湿度と資料の展示・収蔵環境の関係 カビ対策 
5.資料の劣化要因とその対策:照明(光)と資料の展示・収蔵環境の関係
6.資料の劣化要因とその対策:空気(室内汚染、大気汚染)と資料の展示・収蔵環境の関係 現代の資料・作品が抱える問題
7.資料の劣化要因とその対策:文化財害虫・害獣と資料の材質の関係
8.資料の劣化要因とその対策:IPM(総合的有害生物管理) 環境に考慮した文化財害虫・害獣対策
9.資料の劣化要因とその対策:資料の輸送過程に起こりうるリスク(衝撃・振動・温湿度)防災・防犯
10.正倉院に見る日本の風土に即した保存の知恵
11.土蔵・櫃・桐箱等による資料保存と曝涼・防虫香等にみられる伝統的資料保存対策
12.物質の存続と記憶の存続 伊勢神宮の遷宮、ワルシャワの歴史地区の再建
13.文化財に対する科学的調査・分析(X線、赤外線等)と保存対策のバランス 
14.埋蔵文化財の保存・修復
15.学習内容の振り返り

事前・事後学習:
・学芸員課程で博物館として扱う多様な館園(人文系・自然系・総合博物館、美術館、科学館、動物園、水族館、植物園など)をできるだけ事前に見学しておくこと。
・同ジャンルの館園であっても主に扱う資料(または作品・展示されている生物)によって、また立地条件や館の規模によって、どのように資料の展示方法や扱い方が異なったり、共通したりする点があるのか留意し、キャプションを参照してその材質(生態)と置かれた環境(展示スペースの状況)を観察すること。
・日頃から博物館や文化財保存、生物多様性・種の保存などに関する新聞記事やニュースに注意を払い、その内容に対してどのように考えるか、自分なりの意見を持つ癖をつけておくこと。
・上記の他、授業時に予復習や宿題といった課題を随時課すので、それぞれの指示に従って期限までに予復習や課題の提出を行うこと。

成績評価の方法
「震災とミュージアム」というタイトルで行われたシンポジウムの資料を読み、自身の意見・考察を記してレポートとして提出(50%)
授業時に文化財や博物館に関する問題を取り上げるので、それに対する自身の考察、意見を小レポートとして提出(30%)
小レポートに基づき、同テーマについて受講生同士のディスカッションを行う。ディスカッションへのの積極的な参加が求められます。あるいは、講義期間中に博物館園見学を行うことになった場合には、その見学後、自身の意見・考察を記してレポートとして提出(20%)
受講生へのフィードバック方法
授業内に随時口頭で全体の講評を述べます。

教科書
指定教科書なし
参考書
石崎武志編著『博物館資料保存論 第2版』、講談社、2024年。神庭信幸著『博物館資料の臨床保存学』、武蔵野美術大学出版局、2014年。国立文化財機構東京文化財研究所編著『文化財の保存環境』、中央公論美術出版、2011年。日高真吾、園田直子編集『博物館への挑戦 何がどこまでできたのか』、三好企画、2008年。森本 和男著『文化財の社会史: 近現代史と伝統文化の変遷』、彩流社 、2010年。鷹取ゆう『ただいま収蔵品整理中! 学芸員さんの細かすぎる日常』、河出書房新書、2021年。

オフィスアワー
授業の前後、教室にて対応する。
メールアドレスは受講者の確定後、初回授業時に配布資料とポータル掲示によって伝える。


受講生へのメッセージ
集中講義期間中に1回、タイミングが合えば夜間開館をしている博物館園を受講者全員で訪れる機会を作る可能性もあるので、授業時のアナウンスに注意してください。その場合、その日の授業は現地にて学芸員からのお話やバックヤードの見学なども含めた内容となります。⇒多少、シラバス内容に変更が生じる可能性があります。
集中講義のため一日の授業の密度が大きくなるので、一回休むだけでもかなり知っておくべき学習内容の欠落が起きてしまいます。暑い時期ですが休まないように体調管理、スケジュール管理等気を付けてください。
普段から多様な博物館園や史跡などを見学するように心がけ、その館園・史跡の立地条件や主な展示資料の特徴、展示環境の様子を掴むように努めてください。
博物館や文化財、歴史と記憶をつなぐモノ、生物多様性などをめぐる時事問題に関心を持つ癖をつけてください。

実務家担当科目
Not applicable
実務経験の内容

教職課程認定該当学科
Not applicable
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目でない
教育課程コード
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと