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Teacher name : ABE Yoshie
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開講年度
2025Year
開講学期
Year-round
科目名
Guidance
授業種別
Lecture
科目名(英語)
Guidance
授業情報(授業コード・クラス名・授業形態)
A1900198 Guidance
担当教員
ABE Yoshie
単位数
4.0Credits
曜日時限
Sat.4Period
キャンパス
Shinjuku Campus
教室
A-0715教室
学位授与の方針
教職・学芸員課程 該当なし
具体的な到達目標
本授業の具体的な到達目標は、履修学生が①生徒指導の理論及び方法について知り、②進路指導の理論及び方法について理解を深め、③教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)の理論及び方法を学ぶことを通して、①−③を、これからの生徒指導に積極的に適用できるようになることである。
受講にあたっての前提条件
教職課程に登録していること。
授業の方法とねらい
<授業のねらい>
この授業のねらいは、履修学生が生徒指導の実践的な力を身につけることである。授業は、生徒指導の理論と方法、進路指導の理論と方法、教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)から構成される。 <具体的な到達目標> 本授業の具体的な到達目標は、履修学生が①生徒指導の理論及び方法について知り、②進路指導の理論及び方法について理解を深め、③教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)の理論及び方法を学ぶことを通して、①−③を、これからの生徒指導に積極的に適用できるようになることである。 「問題行動を起こす子ども」とは、「問題の子ども」ではない。「問題に直面し、どうしていいかわからない子ども」であり、教師が指導・支援をする対象である。そこで、授業にあたっては、生徒指導、教育相談、進路指導・職業指導において教師が直面するさまざまな事象を知り、データの読み方を学び、背景にある課題を探ることを第一の目標とする。これを踏まえて、子どもの成長発達を保障するために、教師はどのような指導と支援、教育相談、進路指導等が可能であるのかを具体的に検討することを第二の目標とする。 <授業方法> 子どもに向き合う実践力を身につけるために、アイスブレーキング、ロールプレイング、事例研究、ペアワーク、ディスカッションをはじめとした参加型の学習方法を用いる。毎回の授業終了時には、個々の省察を促すためにKU-LMSより小レポートを記入し、翌週の講義でレビューシートとして配布し、共有する。指導・支援の軸としては、国際条約であり、日本政府も1994年に批准している国連子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)を基盤に据える。なお、こども基本法の成立、生徒指導提要の改訂に伴い、学校における子どもの権利保障はますます重要となっていくと考えられる。 AL・ICT活用
Project Based Learning/Flip Teaching/Discussion Debate/Group Work/Presentation/Interactive classes using ICT/Other
授業内容 事前学習 事後学習 必要時間
<授業計画>対面授業です!教室に集合してください。
【前期】生徒指導の理論と方法、教育相談(カウンセリング)の理論と方法、進路指導の理論と方法に関する講義とグループワーク中心。 1.ガイダンス&自己紹介 いじめや不登校、暴力行為といった学校が直面する課題について「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」を例に概観を理解する。年間を通してどのような学修を進めていくのかを確認し、参加者の自己紹介を行う。 2.生徒指導の理論と方法1:基礎的理論 教育課程における生徒指導の位置づけを理解し、各教科・道徳教育・総合的な学習の時間・特別活動における生徒指導の意義や重要性に気づく。集団指導・個別指導の方法原理を学び、生徒指導体制と教育相談体制それぞれの基礎的な考え方とちがいを理解する。 3.生徒指導の理論と方法2:生徒指導の定義と意義 生徒指導提要をもとに、生徒指導の定義と意義を確認する。とくに、児童生徒の自己の存在感が育まれるような場や機会の設定の在り方を実践的に考察する。 4.生徒指導の理論と方法3:児童生徒の発達・理解と学級の組織・運営 基礎的な生活習慣確立や規範意識の醸成等、日々の生徒指導の重要性、学級担任や教科担任、校務分掌上の役割について理解する。学校の指導方針・年間指導計画に基づいた学年・学級の取り組みなど生徒指導に組織的に取り組むことの重要性を学ぶ。 5.教育相談・カウンセリング1:基礎的理論 学校における教育相談の意義と課題を理解し、教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を学ぶ。 6.教育相談・カウンセリング2:「問題行動」の背景を考える〜発達障害をめぐって〜 幼児、児童及び生徒の不適応や問題行動の意味並びに幼児、児童及び生徒の発するシグナルに気づき把握する方法を、発達障害を例に検討する。 7.教育相談・カウンセリング3:「問題行動」に向き合う〜不登校と居場所〜 学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性と受容・傾聴・共感的理解等のカウンセリングの基礎的知識や姿勢・技法を不登校を例に学ぶ。 8.教育相談・カウンセリング4:つながりで子どもを支える〜子ども相談の固有性と地域連携〜 子どもが直面する諸課題に対する幼児、児童・生徒の発達段階や発達課題に応じた教育相談の進め方を考える。とくに、教育計画作成や校内体制など組織で対応することの重要性を理解すると共に、外部の専門家・機関との連携の意義や必要性を理解する。 9.教育相談・カウンセリング5:カウンセリングのロール・プレイ 職種や校務分掌に応じて、幼児、児童及び生徒並びに保護者に対する教育相談を行う際の目標の立て方や進め方を考え、教育相談・カウンセリングのまとめとして、カウンセリングのロール・プレイを行う。 10.進路指導・職業指導1:目的と内容、定義 教育課程における進路指導・キャリア教育の位置づけを理解し、学校教育活動全体を通じたキャリア教育の視点と指導の在り方を考える。 11.進路指導・職業指導2:職場体験の意義と課題、組織的体制と連携 職場体験の経験をふりかえり、その意義と課題を検討する。また、進路指導・キャリア教育における組織的指導体制及び家庭・地域・関係機関との連携を理解する。 12.進路指導・職業指導3:キャリア・カウンセリング キャリア教育の視点を持ったカリキュラム・マネジメントの意義を理解する。また、キャリア・カウンセリングの基礎的な考え方と実践方法を学ぶ。 13.進路指導・職業指導4:進路・受験指導と理系選択 ガイダンスの機能を活かした進路指導・キャリア教育の意義や留意点を理解し、すべての児童及び生徒を対象とした進路指導・キャリア教育の考え方と指導の在り方を理解する。 14.進路指導・職業指導5:社会的・職業的自立と進路指導計画 障害を通じたキャリア形成の視点に立ち、自己評価・ポートフォリオ(キャリア・パスポート)について理解する。一人ひとりの社会的・職業的自立に向けた進路指導計画を検討する。 15.前期のまとめ 生徒指導の理論と方法、教育相談の理論と方法、進路指導及びキャリア教育の理論と方法について全体のまとめをおこなう。 【後期】生徒指導の理論と方法に関して、具体的事例をもとにした講義に加えて学生による発表と討論を実施。教育相談の理論と方法、進路指導及びキャリア教育の理論と方法の学修を踏まえて、実践的に検討する。 1. 教育相談・カウンセリング・進路指導・職業指導の復習 生徒指導上の諸課題の具体例を踏まえ、前期のふりかえりを行う。 2.少年犯罪と生徒指導(進路指導・教育相談含む) 実際に起こった少年犯罪を例に、予防的ならびに事後の生徒指導・教育相談・進路指導の可能性と課題を検討する。 3.いじめ1:いじめの考察 1980年代以降から現在までのいじめを考察する。SNSを利用したいじめなど近年の動向をおさえつつ、教師がどのようにいじめに向き合っていけばよいかを検討する。 4.いじめ2:いじめ防止対策推進法、事例と具体的対応方法 いじめ防止対策推進法、いじめ重大事態ガイドラインなどを理解し、いじめへの組織的・実践的対応を考える。 5.学校の安全(学校事故/災害)と生徒指導 学校管理科でおこる事件・事故、災害について危機管理や事故対応を含む学校安全の必要性について理解する。とくに、災害時の対応を具体的に検討する。 6.自傷・自殺 子どもの自傷・自殺のちがいを理解し、具体的支援を学ぶ。教育相談をどのように活かせるか検討する。 7-8.学生からの発表 発表に際してのキーワード例:教育相談、受験指導、中途退学、高校生の不登校、性暴力(それぞれのキーワードにそって担当者を決めて発表する) 9.児童虐待と生徒指導 児童虐待の実態と学校の役割、児童虐待防止法と親による体罰禁止の動向を学ぶ。「学校・教育委員会等向け 虐待対応の手引き」を理解し、外部の専門家や関係機関との連携を検討する。 10.体罰と生徒指導1:体罰禁止の国際的動向と日本 体罰禁止の世界的動向と、校則・懲戒・体罰等の生徒指導に関する主な国内法令の内容を理解する。また、高等学校の停学および退学をめぐる課題についても検討する。 11.体罰と生徒指導2:部活動指導と教師のアンガーマネージメント 体罰が生じやすい場面を想定し、ロール・プレイを行う。教師のアンガーマネージメントについて考える。 12.体罰と生徒指導3:「叱る」の教育学的考察 一人ひとりの生徒の人格を尊重し、子どもの権利を守る「叱り方」について検討する。 13.学修内容全体のまとめ 2023年から施行されているこども基本法では、子どもの権利がその理念として位置づけられた。子どもの権利の視点から、どのように生徒指導・教育相談・進路指導・キャリア教育を進めていくことができるかを検討する。 14.全体のふりかえり 1年間のふりかえりを行う。 15.補論:現職教員の講話 生徒指導・教育相談・進路指導・キャリア教育について現職教員から話題提供をしていただく。2025年度は工科高校および通信制公立高校の教諭を予定。 <事前学習>30−60分 ※各回の授業予習として (1)新聞やニュースで子どもに関連する記事を読むこと、とくに気になった記事はクリッピングすること。とくに、前期は、1−3回生徒指導全般に関する記事、4・5回:発達障害に関する記事、6・7回不登校に関する記事、8−13回:進路指導や職業選択に関する記事を意識的に探しておくこと。 (2)子どもに関する記事やニュースを題材に、家族や友人と話をすること 。とくに、後期は、2回:少年犯罪、3・4回:いじめ、5回:学校安全/災害、9回:児童虐待、10−12回:体罰に関して家族や教職の友人と話をすること。自分の考えをあらかじめ言語化しておくことで授業へのより積極的な参加を期待する。 (3)毎回:前回のコメントシートに目を通しておくこと <事後学習>30−60分 (1)コメントシートに自分なりの考えを記入すること (2)前期の間に『災害と子ども支援』を読んでおくこと (3)前期〜後期:講義で学んだことを子どもと向き合う実践に活かすこと (4)前回〜後期:活かしてみた結果を次回の講義に反映すること。 成績評価の方法
対面実施の場合は講義への出席とディスカッション・グループワークへの参加を前提とし、毎回KU-LMSからの小レポート提出を求める。遠隔実施の場合は掲示板への記入等を用いたディスカッションへの参加と小レポートの提出を行う。夏期休業中に課題レポート、期末に授業内容すべてをふまえた期末レポートを課す。小レポート、夏期課題レポート、期末レポートの評価割合は2:4:4であり、A+〜Fの6段階評価でD以上のものを合格とする。
受講生へのフィードバック方法
下記の方法でフィードバックを行う。
・毎回の小レポートへのコメント返却 ・期末レポートの添削(希望者) ・面談(希望者) 教科書
教科書:安部芳絵『災害と子ども支援』(学文社、2016) ※夏休みに課題が出ます。各自購入し、読み進めておくこと。
毎回の授業時には、KU-LMS上でレジュメPDFを配布する。 参考書
『生徒指導提要(改訂版)』文部科学省、(2022年)
『生徒指導の手引き(改訂版)』文部省(1981年) 『生徒指導資料』『中学校・高等学校生徒指導の手引』文部科学省(各年次)、学習指導要領、関係法規そのほかは、授業中に適宜紹介する。 オフィスアワー
【八王子】水曜日 11:40−12:00 1号館1S-326(安部研究室)
【新宿】土曜日 11:40−12:00 11階講師室 ※面談を希望する場合は、abeyoshie@cc.kogakuin.ac.jpまで個別に連絡してください。このほかの時間でも対応可能&オンライン可です。 受講生へのメッセージ
教職課程にはいろいろな学生がいます。学部学科を横断して、学校が好きだった人、嫌いだった人、学校教育に疑問を抱いてきた人、学校生活でかけがえのない出会いをした人、多様な背景を有する学生が集うのが教職課程です。みなさんがいなければ、「生徒指導論」の授業は成り立ちません。ひとりひとりの経験や考えを大切にしながら、学びあっていければと思っています。ご協力をお願いいたします。
※教員採用試験に関する情報は適宜授業内でお伝えしますが、試験勉強は各自で計画的に進めてください。東京都をはじめ3年生から教員採用試験の受験が可能となりました。 実務家担当科目
Not applicable
実務経験の内容
教職課程認定該当学科
All Departments
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目でない
教育課程コード
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと
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