Syllabus data

開講年度
2025Year
開講学期
Second Semester
科目名
Surface and Interface Chemistry
授業種別
Lecture
科目名(英語)
Surface and Interface Chemistry
授業情報(授業コード・クラス・授業形態)
A1100109 Surface and Interface Chemistry
担当教員
YOSHIDA Naoya
単位数
2.0Credits
曜日時限
Wed.3Period
キャンパス
Shinjuku Campus
教室
A-0765教室

学位授与の方針
1 基礎知識の修得   0 %
2 専門分野の知識・専門技術の修得   100 %
3 汎用的問題解決力の修得   0 %
4 道徳的態度と社会性の修得   0 %
具体的な到達目標
(1) 分子間に働く力から界面に働く力、そしてその結果として生じる表面・界面現象を理解する。(2) 分子間に働く力を前提として,食品生産や環境浄化、洗剤や化粧品などの身の回りの素材や製品開発に関連する表面・界面現象を理解し,説明できる。(3) 材料表面の評価・分析手法を理解し、表面に関わりの深い実例を学ぶ。
受講にあたっての前提条件
物理化学,無機化学,有機化学,分析化学の基礎的な内容をきちんと理解していることが望ましい.
授業の方法とねらい
界面・表面化学は、科学技術・産業において非常に重要な位置を占めています。あるいは私たちの生活に関わる身の回りの現象とも密接に関係しています.例えば効果的な洗浄や良質な塗装を行うためには、材料表面の性質や取り扱いを知っていなくてはなりません。材料の表面は、バルクとは異なる性質を示します。そのため材料の取り扱い方法や分析手法などもバルクとは異なります。こうした材料表面に関する化学の知識および考え方を理解することが本授業の狙いです。

 教科書のほか、必要に応じてプリントを配布し、パワーポイントを併用して授業を実施します.各自、教科書・筆記用具のほか、ノート、計算機(関数電卓が望ましい)を持参することが必要です。

AL・ICT活用
Not used

第1回
授業形態
対面
事前学習
有機化学で対象となる(有機)分子の構造,物理化学で対象となる分子の運動,無機化学で対象となる固体の構造について,復習しておくこと.
2時間
授業内容
授業の概要説明と基礎理解度チェック、分子間力に関する講義を行います.

例を挙げながら、分子間力の種類・分類・特徴について解説します。
事後学習・事前学習
事後学習として,分子間に働く相互作用について,事前学習内容との相関を復習・理解しておくこと.

事前学習として,有機化学で対象となる(有機)分子の構造,物理化学で対象となる分子の運動,無機化学で対象となる固体の構造について,第1回授業を踏まえて復習しておくこと.
4時間
第2回
授業形態
対面
授業内容
分子間力2

第1回授業に引き続き、分子間力について解説します。
Lennard-Jonesポテンシャルについて、Excelを用いたグラフ作成を通して、理解を深めます。

分子間力を踏まえて、
 液体の表面に関して、構造とそこで起きる現象(蒸発と凝縮、ケルビンの式を用いた微小液滴の飽和蒸気圧の計算、凝集仕事と付着仕事)について解説します。
 固体表面に関して、構造と表面緩和について解説します。
事後学習・事前学習
事後学習として,分子間に働く相互作用について,事前学習内容との相関を復習・理解しておくこと.教科書第1章・第2章の演習問題を解いておくこと.

事前学習として,有機化学で対象となる(有機)分子の構造,物理化学で対象となる分子の運動,無機化学で対象となる固体の構造について,復習しておくこと.また,教科書第1章・第2章を読んでおくこと.
4時間
第3回
授業形態
対面
授業内容
ミセル・界面活性剤

界面活性剤の種類と構造、HLB値について解説します。

水溶液中での界面活性剤分子の挙動やミセル等の自己組織化構造体について、分子間力を踏まえて解説します。

教科書135ページからの、コロイド分散系について、簡単に解説します。
事後学習・事前学習
事後学習として,界面活性剤から構築されるミセル等の自己組織化構造体について,事前学習内容との相関を復習・理解しておくこと.教科書第5章の演習問題を解いておくこと.

事前学習として,分子間に働く相互作用について,復習しておくこと.また,教科書第1章・第5章を読んでおくこと.
4時間
第4回
授業形態
対面
授業内容
2分子膜・生体膜

界面活性剤について復習します。
コロイド分散系について、前回に続き解説します。
エマルションについて解説します。

分子間力を踏まえて2分子膜・生体膜について、下記の項目から解説します。
 単分子膜
 LB法による単分子膜・累積膜の作製
 ミセルとベシクル
 LB法以外の自己組織化単分子膜
 生体膜の構造と機能
事後学習・事前学習
事後学習として,界面活性剤やリン脂質等の生体分子から構築される2分子膜・生体膜等の自己組織化構造体について,事前学習内容との相関を復習・理解しておくこと.教科書第5章の演習問題を解いておくこと.

事前学習として,分子間に働く相互作用について,復習しておくこと.また,教科書第1章・第5章を読んでおくこと.
4時間
第5回
授業形態
対面
授業内容
吸着現象

吸着現象について、下記の項目を解説します。
 吸着の定義
 吸着等温線(特にヘンリー型とラングミュア型)
 毛管凝縮

関連して、固体表面の酸・塩基性について簡単に解説します。
事後学習・事前学習
事後学習として,界面活性剤やリン脂質等の生体分子から構築される2分子膜・生体膜等の自己組織化構造体について,事前学習内容との相関を復習・理解しておくこと.教科書第4章の演習問題を解いておくこと.

事前学習として,分子間に働く相互作用について,復習しておくこと.また,教科書第4章を読んでおくこと.
4時間
第6回
授業形態
対面
授業内容
表面張力、付着と濡れ1

凝集仕事・付着仕事、液体表面の構造などについて復習します。
それを踏まえて、液体の表面張力(表面エネルギー)について、下記の項目を解説します。
 表面張力(表面エネルギー)とは?
 表面張力(表面エネルギー)の測定方法

固体の濡れ性について、下記の項目を解説します。
 接触角の定義と解釈(Youngの式、Wenzelの式、Cassieの式と、それらの使い分け)
 固体の表面エネルギー測定(Zismanプロット、Owens-Wendt法)
 固体の表面エネルギーの設計制御
事後学習・事前学習
事後学習として,分子間に働く相互作用の結果としての表面張力・付着と濡れであることを,事前学習内容との相関から復習・理解しておくこと.教科書第1章・第2章の演習問題を解いておくこと.

事前学習として,有機化学で対象となる(有機)分子の構造,物理化学で対象となる分子の運動,無機化学で対象となる固体の構造について,復習しておくこと.また,教科書第1章・第2章・第3章(3.1)を読んでおくこと.
4時間
第7回
授業形態
対面
授業内容
付着と濡れ2

前回に引き続き、固体の濡れ性について、下記の項目を解説します。
 動的濡れ性の定義と解釈(転落角、接触角ヒステリシス、転落挙動)
 接触角の経時変化
 動的濡れ性の測定方法
 3相界面の移動

また、毛管現象について解説します。
事後学習・事前学習
事後学習として,分子間に働く相互作用の結果としての表面張力・付着と濡れであることを,事前学習内容との相関から復習・理解しておくこと.教科書第1章・第2章の演習問題を解いておくこと.

事前学習として,有機化学で対象となる(有機)分子の構造,物理化学で対象となる分子の運動,無機化学で対象となる固体の構造について,復習しておくこと.また,教科書第1章・第2章・第3章(3.1)・第6章(6.1.1~6.1.3)を読んでおくこと.
4時間
第8回
授業形態
対面
授業内容
触媒反応・光触媒

触媒反応の種類・分類と反応例について解説します。

光触媒について、下記の項目を解説します。
 電子と光
 金属・半導体・絶縁体
 電子配置、d軌道分裂(無機化学演習等の復習)
 酸化チタン光触媒

事後学習・事前学習
事後学習として,特に酸化チタン光触媒について,その特徴や反応メカニズム,実用例などの授業の内容を復習しておくこと.

事前学習として,不均一系触媒反応について,有機化学I・II等で学んだ反応や無機化学I・II等の内容を復習しておくこと.また,教科書第4章(4.7~4.8)を読んでおくこと.
4時間
第9回
授業形態
対面
授業内容
洗浄・塗装

洗浄・塗装について、下記の項目を解説します。
 洗浄・塗装の目的・役割
 界面活性剤の復習
 洗剤
 洗浄に関する具体例
 工業的な洗浄
 
 塗装方法
 塗料
 溶剤
事後学習・事前学習
事後学習として,特に洗浄・塗装の目的,機能,方法などについて授業の内容を復習・整理しておくこと.

事前学習として,教科書第1章・第2章・第5章を読んでおくこと.第3回授業の内容を復習しておくこと.
4時間
第10回
授業形態
対面
授業内容
薄膜の合成1 〜ドライプロセス

ドライプロセスによる薄膜合成について、下記の項目を解説します。
 PVD法
 CVD法
事後学習・事前学習
事後学習として,塗装との違いに注意しつつ,薄膜を作製する目的,機能,方法などについて授業の内容を復習・整理しておくこと.

事前学習として,教科書第1章・第4章・第5章を読んでおくこと.第9回授業の内容を復習しておくこと.
4時間
第11回
授業形態
対面
授業内容
薄膜の合成2 〜ウェットプロセス

ウェットプロセスによる薄膜合成について、下記の項目を解説します。
 ゾルゲル法
 ディップコート
 LB法
 スピンコート
 バーコート
 グラビア印刷
 スプレーコート
 コーティング剤
事後学習・事前学習
事後学習として,第10回授業のウェットプロセスとの違いに注意しつつ,薄膜を作製する目的,機能,方法などについて授業の内容を復習・整理しておくこと.

事前学習として,教科書第1章・第4章を復習しておくこと.第9回授業の内容を復習しておくこと.
4時間
第12回
授業形態
対面
授業内容
表面分析1:組成分析など

表面分析について概説したのち、組成分析について下記の項目を解説します。
 電磁波の種類
 X線光電子分光(XPS)
 X線回折測定(XRD);特に薄膜法
 赤外分光(IR);特に高感度反射法
 表面プラズモン共鳴(SPR)
 和周波発生スペクトル(SFG)
 二次イオン質量分析(SIMS)
 蛍光X線
事後学習・事前学習
事後学習として,バルクの分析との違いに注意しつつ,表面組成分析の目的,対象,分析条件などについて授業の内容を復習・整理しておくこと.

事前学習として,教科書第6章を読み,さらに分析化学I・II等の組成分析に関わる授業の復習をしておくこと.また薄膜作製に関する第9回・第10回授業の内容を復習しておくこと.
4時間
第13回
授業形態
対面
授業内容
表面分析2:形状観察など

表面分析について概説したのち、形状観察等について下記の項目を解説します。
 走査型電子顕微鏡(SEM)
 走査型プローブ顕微鏡(SPM)のうち、特に原子間力顕微鏡(AFM)と走査型トンネル顕微鏡(STM)
 分光エリプソメトリー
事後学習・事前学習
事後学習として,表面形状観察の目的,対象,分析条件などについて授業の内容を復習・整理しておくこと.

事前学習として,第1回から第13回までの総復習をしておくこと.
6時間
第14回
授業形態
対面
授業内容
学修到達度の確認(授業内試験)
事後学習・事前学習
事前・事後ともに,総復習をしておくこと.
4時間
第15回
授業形態
遠隔(同時双方向)
授業内容
学習の振り返りと,期末試験の講評
事後学習
期末試験において解けなかった問題と関連分野を,よく復習しておくこと.
2時間

成績評価の方法
授業中に課すレポート課題(20%程度)、授業中に実施する期末試験(80%程度)の内容を、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+, A, B, C, D, F)で評価し、D以上の者に単位を認める。
受講生へのフィードバック方法
KU-LMSを用いる

教科書
「界面化学」 近澤正敏・田嶋和夫 著 (丸善)
参考書
「有機化学のための分子間力入門」 西尾元宏 (講談社サイエンティフィク)
「分子間力と表面力」 J. N. イスラエルアチヴィリ著 近藤・大島訳 (朝倉書店)
「表面張力の物理学」 ドゥジェンヌ他著 奥村訳 (吉岡書店)

オフィスアワー
水曜日 13:30〜15:00, 16:30-19:00

新宿20F 2066号室
質問・相談はメールでも受け付けます。
nyoshida@cc.kogakuin.ac.jp
受講生へのメッセージ
界面化学(科学)は,実はとても身近な現象を取り扱う学問です。
界面特有の難しさもありますが,身の回りの不思議な現象のしくみを解き明かす楽しさに触れて欲しいと願っています.
勉強の仕方を含めてわからないことは積極的に質問してください。研究室への訪問も歓迎します。

実務家担当科目
Not applicable
実務経験の内容

教職課程認定該当学科
Department of Applied Chemistry
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目である
教育課程コード
Ⅲ3c
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと