Syllabus data

開講年度
2025Year
開講学期
First Semester
科目名
Theory of Urban SpaceDesign
授業種別
Lecture
科目名(英語)
Theory of Urban SpaceDesign
授業情報(授業コード・クラス・授業形態)
A2000026 Theory of Urban SpaceDesign
担当教員
ENDO Arata
単位数
2.0Credits
曜日時限
Fri.3Period
キャンパス
Shinjuku Campus
教室
A-0542教室

学位授与の方針
1 基礎知識の修得  0 %
2 専門分野の知識・専門技術の修得  100 %
3 汎用的問題解決力の修得  0 %
4 道徳的態度と社会性の修得  0 %
具体的な到達目標
1) 建築よりも大きなスケールでの空間の捉え方、それに基づく計画・デザインの考え方について理解する。
2) 人の行動や認知に基づく都市空間の捉え方、それに基づく計画・デザインの考え方について理解する。
受講にあたっての前提条件
「都市デザイン」「地区まちづくり論(まちづくり論)」「都市計画」「ランドスケープデザイン」の4科目を履修しておくことが望ましい。
授業の方法とねらい
都市空間の特質を発見・理解するための視点や考え方を身につけ、そこから展開する都市デザイン(urban design)の考え方と手法について理解する。
AL・ICT活用
Practice Fieldwork

第1回
授業形態
対面
事前学習
シラバスを一読して不明点や疑問点をチェックすること。
初回ガイダンスの受講方法についてはKU-LMSにて詳細を指示するので必ず確認すること。
0.5時間
授業内容
ガイダンス:都市デザインとは何か
・授業全体の流れと基本的なポイントを理解する。
・都市デザインの特質を理解するための視点と主要な論点に触れる。
・都市計画/空間形成/実践運動として、都市デザインの3つの側面を学び、都市デザインが何を目指しているのか理解する。
- 都市計画の側面:機能的、審美的、人間にとって魅力的な都市
- 空間形成の側面:中間領域の形成、一体的な街路・公共空間の形成、多様な専門職能の縦横つなぎ
- 実践運動の側面:場づくり、参加と協働、合意形成
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
2時間
第2回
授業形態
対面
授業内容
都市の特徴を捉える
・都市は様々な要素で構成されている。それらの要素間の関係を都市のコンテクスト(文脈)として「見える化」し、それを都市空間や建築のデザインに活かすアプローチについて解説する。
・都市のコンテクスト(context)解読を通して都市を可視化する方法を学ぶ。コンテクストをふまえて都市空間に調和する建築のあり方を考察する。
・都市の文脈を分析する4つの軸(自然軸・空間軸・生活軸・歴史軸)、文脈の解読を実際の都市デザインにどのように活用するか
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第3回
授業形態
対面
授業内容
大規模再開発は街をどう変えるか
・都市開発(都市再開発)は都市デザインの手法として広く用いられている。我が国の都市では、例えば拠点となる駅の周辺では大規模な都市開発が進むことで、都市は高質化・高機能化・高度化する。行政と民間が協働してその地域にとって好ましい都市開発を実現することは都市デザインの観点からはとても重要だと言える。一方、大規模な都市開発はその大規模さゆえに(空間的にも時間的にも)様々なインパクトを周辺市街地に与えることも見逃してはならない。
・以上の観点から大規模な再開発を通して街を変えていくことの功罪を理解する。ジェントリフィケーションについて考える。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第4回
授業形態
対面
授業内容
街らしさを保全する都市デザイン
・界隈というキーワードを切り口に、形態的な捉え方を補完する視点として、街らしさとその形成原理について理解する。
・街を構成する個々の要素は、相互に関連して一つの有機的まとまりを形成している。街は変化し、成長する。そのような対象として街を捉えるとき、都市デザインは何をすればよいか。ジェイン・ジェイコブスという偉大な文筆家の都市(まち)に対する眼差しに学びながら、「街らしさ」への都市デザインのアプローチを理解する。
・点から面へと広がる街、面的な再開発によって失われる出来事、盛り場としての界隈の形成と変容、界隈性を育てる都市デザイン
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第5回
授業形態
対面
授業内容
都市の街路・街区パターンを理解する
・都市の街路のあり方は街区のあり方に影響を与え、街区のあり方は建築のあり方に影響を与える。そして建築のあり方は街区や街路に影響を与える。
・都市空間の形態的パターンを読み解く視点として街路パターンと街区パターンの特徴を学び、建築単体からは見えてこない都市空間の特性をふまえた空間デザインの方法を理解する。
・モルフォロジー(morphology)の視点から、街路パターンの解読(計画的パターンと有機的パターン、階層性の発見、時代による変化)、街区・敷地パターンの解読(規模・形状の違いと建築のあり方、時代による変化、エリアのまとまり)方法を理解する。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第6回
授業形態
対面
授業内容
都市の建物パターンを理解する
・モルフォロジー(morphology)の視点から、建物パターン(F-G Map、Buildings defining Space, Buildings in Space)の解読方法を理解する。
・都市にある建築の外形は大きくわけると二つのパターンがある。その二つのパターンには意味があり、伝統的な都市空間はその秩序を保っている。20世紀的な市街地の更新や再開発はそこから逸脱し、結果として都市空間の特に街路空間の魅力を損ねてしまった。都市における建築の外形パターンを適切に使い分け、都市の街路空間をデザインしなおすための都市空間デザインの考え方を理解する。
・20世紀以降の都市化は都市形態をどう変えたか、モルフォロジーから都市空間デザインへの展開を理解する。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第7回
授業形態
対面
授業内容
都市デザインのプロセス
・あるエリアで実際に展開する都市デザインはどのように進められるのだろうか。エリア全体を構想し、制度や事業を計画する段階から個々のプロジェクトのデザイン調整の段階まで、そのプロセスに着目して都市デザインを進める主体が何にどのようにアプローチするのかを理解する。
・一つ一つのプロジェクトが連鎖するように、少しずつエリアの都市空間がつながり、場所に活気がうまれていく。
・建築をデザインすることと、都市をデザインすることの共通点と相違点をあらためて考えてみる。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第8回
授業形態
対面
授業内容
後半レポート課題を出題する。
課題書を通読して、出題意図を理解するとともに後半の授業内容の要点を考えてみる。
事後学習・事前学習
後半レポート課題に着手する。
3時間
第9回
授業形態
対面
授業内容
前半振り返り
・前半レポート課題を講評する。講評を通して前半の授業内容を振り返る。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第10回
授業形態
対面
授業内容
都市のに賑わいをデザインする
・都市空間において、ある場所に人の賑わいが欲しい、と考える時の「人の賑わい」とはそもそも何なのか。好ましい賑わいはどこにどのように発生するのか。都市の屋外公共空間に見られる人の賑わいの様々な特性について、人々の行動と空間の関係を読み解きながら理解する。
・屋外空間における活動の3類型(必要活動・任意活動・社会活動)、賑わいと物的環境の関係、プロクセミクス(E.Hallによる4つのコミュニケーション距離、J.Gehlによる距離とコミュニケーションの関係、等)、空間寸法から考える賑わい、パブリックライフ調査等について学ぶ。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第11回
授業形態
対面
授業内容
魅力的なストリートをデザインする①
・ストリートは交通のための場所であると同時に、人の交流や賑わいなどの場所でもある。交通のための機能や使い方に偏重した道路づくりから、人のための空間として道路を捉え直し、デザインしなおそうとする動きが進んでいる。どのようにすれば道路を人のための空間としてデザインできるのか、道路空間とはそもそもどのように成立しているのか、という点について空間管理者の視点と空間利用者の視点から理解する。
・グレートストリート、自由空間としての道路、公共空間における異化の原理(排除の論理)、問題を未然に防ぐための空間管理、生きられた空間としての道路、サードプレイス、道路占用と使用など(キッチンカー、ストリートパフォーマンス、マルシェ等を事例に)
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第12回
授業形態
対面
授業内容
魅力的なストリートをデザインする②
・アメリカのサンフランシスコ市で展開するPavement to Parksプログラムは、道路空間を歩行者にとっての魅力的な場へと転換しようとする包括的な取組である。その一つに位置づけられているParklet(パークレット)は自動車優先の道路を歩行者の快適な居場所へと転換する簡易なプログラムとしてサンフランシスコ市内だけでなく、世界中の都市に広まっている。サンフランシスコ市におけるパークレットの成果や課題の解説を通して、道路は人の居場所としてどのようにあるべきかを考える。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第13回
授業形態
対面
授業内容
暮らしやすい郊外をデザインする①
・都市の郊外化は、モータリゼーション(自動車とそれを前提としたライフスタイルの普及)により世界に広まった。郊外化は自然な環境に近い場所での居住ができる反面、多くの面で人の暮らしや都市に対しての問題を引き起こした。そもそも、郊外の街とはどうあるべきか。このような問題意識からアメリカで登場した「ニューアーバニズム」と呼ばれる都市デザインの考え方とその特徴について理解する。
・コミュニティライフが育ちにくい郊外住宅地の開発パターンの特徴、伝統的な近隣住宅地の空間特性、ニューアーバニズムの理論、アワニー原則
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第14回
授業形態
対面
授業内容
暮らしやすい郊外をデザインする②
・ニューアーバニズムの考え方に基づくTraditional Neighborhood Development(TND)とTransit Oriented Development(TOD)と称される二つの典型的な開発パターンから、モータリゼーション(自動車とそれを前提としたライフスタイルの普及)を乗り越えて歩きやすい街(Walkable Neighborhood)をつくろうとする計画の意図を読み解き、歩きやすい街/あるいて暮らせる街の特質を理解する。
事後学習・事前学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中に振り返りレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
3時間
第15回
授業形態
対面
授業内容
空き地から都市をデザインする
・都市に生じた空き地を資源として利活用する都市デザインの展開と、その利用から周辺市街地への連鎖的な影響が展開するような実践事例について理解する。
・人口減少と経済縮退を背景として、空き地が常態化していく都市においては「空き」に価値を見出す土地活用の方策が求められることがある。しかし、そもそも常態化した空き地には経済的な価値がほとんどないとするならば、空き地にはどのような価値が見いだせるのか。
事後学習
配付資料と授業ノートを読み直し、要点を整理する。疑問点を整理する。
授業中にミニレポートが出題された場合は、作成し、提出する。
前回までの総復習を行い、期末レポートに取り組む。
1.5時間

成績評価の方法
出題される全てのミニレポートと期末レポートによって評価する。A+, A, B, C, D, Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
評価の重み付けは期末レポート出題時に詳細を説明する。(期末レポートの評価が、評価全体の半分程度以上となるように設定する。)
受講生へのフィードバック方法
授業時間内に出題される振り返りレポートについては、その翌週以降の授業冒頭に講評する。
前半レポート課題の内容について、授業時間内に講評する。

教科書
授業で説明する資料はキューポートにて随時配信する。
参考書
都市デザイン(アーバンデザイン)に関する内容は以下の教科書に準ずる。
前田・遠藤・野原・阿部・黒瀬「アーバンデザイン講座」
出版社: 彰国社 (2018/5/2)
ISBN: 978-4395321100

その他
ヤンゲール「人間の街:公共空間のデザイン」
W.H.ホワイト「都市という劇場」
北沢猛「都市のデザインマネジメント」
倉田直道・倉田洋子「次世代のアメリカの都市づくり」
アーバンデザインセンター研究会「アーバンデザインセンター:開かれたまちづくりの場」
その他は授業時間中に適宜紹介する。

オフィスアワー
火曜17:30〜18:00、新宿A2673室。簡単な質問は授業後の教室でも受け付ける。
その他の時間の面談、オンライン面談等を希望する学生は遠藤までメール等で連絡のこと。arata@cc.kogakuin.ac.jp
受講生へのメッセージ
受講にあたっては「都市デザイン」「地区まちづくり論(まちづくり論)」「都市計画」「ランドスケープデザイン」の4科目を履修しておくことが望ましい。

<授業の参考アドレス>
https://www.facebook.com/arata.endo
https://www.facebook.com/kanadokoro/
https://kanadokoro.wixsite.com/endolab
https://www.facebook.com/endolab.urbandesign/
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwa1045/index.html

実務家担当科目
Applicable
実務経験の内容
景観アドバイザーの経験がある教員が、景観届出の事前協議を活かし、景観行政について講義する。

教職課程認定該当学科
Not applicable
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目である
教育課程コード
B3c
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと