シラバス情報

開講年度
2025年度
開講学期
後期
科目名
建築保全学
授業種別
講義
科目名(英語)
Maintenance and Conservation of buildings
授業情報(授業コード・クラス・授業形態)
A1100286 建築保全学 [DC][対面]
担当教員
角田 誠、初田 香成
単位数
2.0単位
曜日時限
水曜5限
キャンパス
新宿
教室
A-0765教室

学位授与の方針
1 基礎知識の修得  0 %
2 専門分野の知識・専門技術の修得  100 %
3 汎用的問題解決力の修得  0 %
4 道徳的態度と社会性の修得  0 %
具体的な到達目標
建築を良好に保全していくための、基礎的な専門用語と考え方を習得する。また、建築保全と歴史的建築物の保存修復に関連する法規について、その目的と仕組みを理解する。授業で学んだ知識をもとに、建築の保全計画や調査診断等の基礎的な部分の作業を復習やレポートを通して実際に試み、その具体的な方法や考え方を習得する。
受講にあたっての前提条件
2年次必修科目全般の知識を前提とするが、特に2年次科目では建築法規、建築施工、建築構法、日本建築史と関係が深い。3年次科目では建築の安全、構造材料施工、内外装材料施工、ファシリティマネジメントと関係が深いので、あわせて履修することを希望する。
授業の方法とねらい
近年建築物は、地球環境に配慮したものであることが求められている。そのためには、建築物を良好な状態で維持管理し、その長寿命化を図ることが求められている。本授業では、そのために必要な基礎知識を習得することを目標とし、建築の保全の概念、建築の保全に関わる社会的動向や、関連する法規・資格等の諸制度、実務の概要について学ぶ。また、一般の建築保全の延長線上にあるものとして、歴史的建築物の保存修復をとらえ、その実務のために必要な基礎的な知識を学ぶ。
授業は1〜10回を対面(1回をオンデマンドEXとする予定)で、11〜14回を遠隔(オンデマンド)で実施する予定である。なお実際の授業の様⼦などを⾒て授業のやり⽅を変更する可能性がある。
AL・ICT活用
クリッカー・タブレット等ICTを活用した双方向授業

第1回
授業形態
対面
事前学習
建物の建設段階と運用段階との違いを考えてみる。
1時間
授業内容
ガイダンス
建築保全を学ぶということ メンテナンスから価値向上へ
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。身近にある建築物の維持管理、改修等の保全の実態を確認する。
2時間
第2回
授業形態
対面
授業内容
建築保全の基本概念(BELCA)
建築保全の方法  維持保全に係る法規・資格
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。建築物の維持保全をトータルに実施するための方法を考える。
2時間
第3回
授業形態
対面
授業内容
ライフサイクル・マネジメント
ライフサイクルの考え方
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。伝統的な建築保全方法の長所・短所を考える。
2時間
第4回
授業形態
対面
授業内容
伝統的建築保全
寿命・耐用年数の考え方 
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。具体的な対施設建物を対象に、FMの範囲を考える。
2時間
第5回
授業形態
対面
授業内容
ファシリティ・マネジメント1
ファシリティ・マネジメントとは
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。自らの学校での体験をもとに、FMの可能性を考える。
2時間
第6回
授業形態
対面
授業内容
ファシリティ・マネジメント2
公共建築のFM  学校建築のリノベーション
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。循環型社会の理想、現実との乖離について考える。
2時間
第7回
授業形態
対面
授業内容
物質資源の循環1
サーキュラーエコノミーの考え方  解体工事
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。物質資源の循環について、具体的事例を調べてみる。
2時間
第8回
授業形態
対面
授業内容
物質資源の循環2
資源の処理段階  リユース・リサイクル
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。保存から再生に向けての要点を具体的に考えてみる。
2時間
第9回
授業形態
対面
授業内容
保全から再生へ
再生の考え方  新築プロセスとの違い
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
次回の講義資料を読んでおく。公共建築リノベーションの成功例・失敗例を調べ、その要因をまとめる。
2時間
第10回
授業形態
対面
授業内容
これからの保全
公共建築のコンバージョン
事後学習・事前学習
前回の授業の内容を復習する。
パワーポイント、レジュメをダウンロードし、⽬を通してくる。自らが居住している地域の文化財(建造物)について調べる。
2時間
第11回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
建築と保存
事後学習・事前学習
ノート内容と、パワーポイント、レジュメを⾒返す。理解が⾜りなかった事例や興味をもった事柄について、図書やインターネットで調べる。
パワーポイント、レジュメをダウンロードし、⽬を通してくる。自らが居住している地域の歴史について調べる。
2時間
第12回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
都市と保存
事後学習・事前学習
ノート内容と、パワーポイント、レジュメを⾒返す。理解が⾜りなかった事例や興味をもった事柄について、図書やインターネットで調べる。
パワーポイント、レジュメをダウンロードし、⽬を通してくる。文化財保護法について調べる。
2時間
第13回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
都市・建築保存の制度
事後学習・事前学習
ノート内容と、パワーポイント、レジュメを⾒返す。理解が⾜りなかった事例や興味をもった事柄について、図書やインターネットで調べる。
パワーポイント、レジュメをダウンロードし、⽬を通してくる。保存されている歴史的建築物や地区の実例について調べる。
2時間
第14回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
都市・建築保存の実例
事後学習・事前学習
ノート内容と、パワーポイント、レジュメを⾒返す。理解が⾜りなかった事例や興味をもった事柄について、図書やインターネットで調べる。
建築物の良好な維持保全に必要となる事項を調べ、これまでの学習成果を復習する。
2時間
第15回
授業形態
別欄もしくは授業内で通知
授業内容
学習内容の振り返り
事後学習
これまでの授業内容を振り返る。理解が⾜りなかった事例や興味をもった事柄について、図書やインターネットで調べる。
1時間

成績評価の方法
授業にきちんと出席することを成績評価の前提とし、2回のレポート課題作成を求める。レポートの課題及びその留意点については授業中に説明するが、建築保全、歴史的建築物の保存修復でそれぞれ1課題(各課題ごとに複数の提出物をもとめる場合あり)とする。レポートの評価割合は1:1で、出席状況も考慮して採点する。A+〜F の6段階評価でD 以上の者を合格とする。
受講生へのフィードバック方法
授業内でリアクションペーパーを提出してもらい、授業でフィードバックする。

教科書
特に指定しない
毎回講義内容の資料を配布
参考書
公益社団法人ロングライフビル推進協会(BELCA)、建物のライフサイクルと維持保全(新訂版)、公益社団法人ロングライフビル推進協会(BELCA)
松村秀一編著、建築再生学、市ヶ谷出版社
次世代公共建築研究会リノベーション・コンバージョン部会、公共建築のリノベーション・コンバージョン、一般財団法人建築保全センター
伊藤延男他、新建築学大系50 歴史的建造物の保存、彰国社
西村幸夫、都市保全計画、東京大学出版会

オフィスアワー
対面授業の範囲(1〜10回)については授業後の教室で受け付けます(メールにてアポイントを取ること)。遠隔授業の範囲(11〜14回)についてはメールで対応します。連絡先は遠隔授業教材の表紙を見てください。
受講生へのメッセージ
より良い建物は設計、施工に重要な要因はあります。しかし忘れてほしくないことは、適切な維持管理により長く建物が使われ、利用者にとって、また近隣住民にとって愛すべき建築になっていきます。建物が長く使われる要因を考えてみましょう。

実務家担当科目
実務家担当科目ではない
実務経験の内容

教職課程認定該当学科
建築デザイン学科
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目である
教育課程コード
B3c
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと