シラバス情報

開講年度
2025年度
開講学期
前期
科目名
化学者のための電気計測
授業種別
講義
科目名(英語)
Electrical Measurements for Chemist
授業情報(授業コード・クラス・授業形態)
A1100083 化学者のための電気計測 [S2][対面]
担当教員
木村 嘉伸
単位数
2.0単位
曜日時限
月曜4限
キャンパス
新宿
教室
A-0712教室

学位授与の方針
1 基礎知識の修得   10 %
2 専門分野の知識・専門技術の修得   80 %
3 汎用的問題解決力の修得   10 %
4 道徳的態度と社会性の修得   0 %
具体的な到達目標
・計測技術の全体像が把握できる.・電圧,電流,抵抗,インピーダンス,信号測定の基礎が理解できる.・測定量の統計処理方法が身につき,実務的な課題に適応できる.
受講にあたっての前提条件
分析化学Ⅰ、分析化学Ⅱ、物理化学Ⅰ、物理化学Ⅱ、無機化学Ⅱ、無機化学Ⅲを履修していることが望ましい。
授業の方法とねらい
「化学者のための電気計測」では,電圧,電流などの電気量の測定から始まり,物理量(温度,光など)を電気量に変換するセンサと電子機器を用いた計測全般を学ぶ.
電気計測は,電磁気学,半導体デバイス,電子回路,データ解析などの知識が融合された分野横断的科目である.本授業では,講師は化学系学生の専門外知識に配慮した講義を行い,学生は関数電卓やPC(Excel, Python)を用いた演習により学びを深める.
「授業の方法」は,講義形式で行うとともに毎回授業開始時に前回のレポート課題の解説,授業後半に確認小テストを実施する.第14回にて授業内試験を実施する.
講義資料,小テストおよびレポート課題はKU-LMS上で公開する.
AL・ICT活用
e-ラーニング等ICTを活用した自主学習支援

第1回
授業形態
対面
事前学習
下記リンクの国際単位系(SI)の資料をダウンロードし,通覧する.
https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/pamphlet/pdf/SIdata.pdf
https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/pamphlet/pdf/SIposter.pdf

下記リンクの国際単位系(SI)の資料をダウンロードし,p.116-120を通読する.
https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/si-brochure/pdf/SI%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E5%8D%98%E4%BD%8D%E3%81%AE%E6%94%B9%E5%AE%9A_all.pdf

各自のPCでMicrosoft Excel が起動できることを確認する.
Pythonは,Google Colaboratory(Google Colab)を使う.Google アカウントでColab(https://colab.research.google.com/)にアクセスできることを確認する.
問題がある場合は,授業内もしくは授業後に質問すること.
2時間
授業内容
測定の方法,単位と標準
・本講義のガイダンス(復習,講義,演習,関数電卓,Excel, Pythonの活用法)
・電気電子計測に必要な基礎知識
・計測の目的と意義
・実際の計測器の例(アナログテスタ,ディジタルマルチメータ,オシロスコープ,スペクトラムアナライザ)
・計測と制御の関係
・測定の方法(直接測定,間接測定,偏位法,零位法)
・単位(国際単位系(SI),SI組立単位,次元式)と標準
・測定器の校正とトレーサビリティ
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.1-p.14を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第2回
授業形態
対面
授業内容
測定データの統計処理
・データの整理法
・複数回測定の必要性
・有効数字と誤差
・ノイズとSN比
・平均,分散,標準偏差
・関数電卓の使い方(統計モード)と表計算ソフト(Excel)を用いた実習
・測定データの確率分布
・平均値のばらつき
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.17-p.30(p.20-p.27を除く),p.35,36を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第3回
授業形態
対面
授業内容
グラフと実験式
・グラフの種類(線形グラフ,片対数グラフ,両対数グラフ)
・実験式 
・最小二乗法
・表計算ソフト(Excel)とPythonを用いた計算とグラフの作成
・測定の確からしさと不確かさ
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.30-p.33,p.20-p.27を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第4回
授業形態
対面
授業内容
直流の測定
・電気量(電荷,電流,電圧,抵抗)の物理的意味
・電気回路の基礎(直列回路と並列回路)
・直流を測るしくみ(電流を力に変換するしくみ)
・測定範囲の拡大(電気回路の応用)
補足説明
・電流,電圧,直流回路
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第5回
授業形態
対面
授業内容
交流と回路素子
・基礎数学(三角関数と複素関数,フーリエ級数).
・交流の性質と数式表現
・抵抗,コンデンサ,コイル,トランス,ダイオードの性質
補足説明
・三角関数と複素数(オイラーの公式),フーリエ級数
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第6回
授業形態
対面
授業内容
交流,磁気の測定
・交流の測定方法
・電流計と電圧計の負荷効果
・直流電力と交流電力の測定
・高電圧および大電流の測定法
・磁気材料の性質
・磁気の測定方法
補足説明
・交流の性質
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.69-p.73,p.113-p.120を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第7回
授業形態
対面
授業内容
抵抗,インピーダンスの測定
・抵抗の測定法(偏位法と零位法)
・中位抵抗の測定法(テスタ,ホイートストンブリッジ)
・低抵抗の測定法(4端子法)
・高抵抗の測定法(漏れ電流対策法)
・交流ブリッジによるインピーダンス測定
・ディジタルLCRメータによるインピーダンス測定
・Qメータによるコイル自己インダクタンスおよびコンデンサの容量測定
補足説明
・交流回路(共振回路)
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.96-p.102を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第8回
授業形態
対面
授業内容
計測回路1(オペアンプ)
・アナログとディジタル
・電子部品の基礎(ダイオード,トランジスタ,オペアンプ)
・オペアンプを用いた計測回路(増幅,演算,比較,サンプリング,フィルタ)
補足説明
・電子回路(電気信号の増幅と演算)
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・教科書p.47-p.59を熟読し,理解を深める.
・レポート課題に取り組む.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第9回
授業形態
対面
授業内容
ディジタル量と表示
・10進数と2進数
・2進数での負数の表現
・ ディジタル量の分解能と確度
・ディジタルマルチメータとその表示
補足説明
・N進法(関数電卓活用)
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第10回
授業形態
対面
授業内容
計測回路2(A-D変換器):
・ディジタル量と表示
・2進数と16進数の計算(関数電卓のn進計算モードの使い方)
・アナログからディジタルへの変換
・A-D変換の機能回路と論理回路
・各種A-D変換器のしくみ
・D-A変換器のしくみ
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.61-p.66を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第11回
授業形態
対面
授業内容
センサを用いた様々な物理量の測定
・センサの基礎(主に光センサ,温度センサ)
・センサと計測システムの構成.
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.75-p.95を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第12回
授業形態
対面
授業内容
電気信号の観測
・信号波形計測の概要
・フーリエ変換
・オシロスコープによる周波数,位相の測定法
・信号成分の観測・解析法
・信号発生器,周波数カウンタ,スペクトラムアナライザ,データロガー
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・教科書p.131-p.140を熟読し,理解を深める.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
2時間
第13回
授業形態
対面
授業内容
測定データの整理と分析
・レポートの書き方
・測定データの統計処理(復習と応用,pythonを用いた演習)
・測定データの可視化 (pythonを用いた演習)
事後学習・事前学習
・配布資料を復習し,解決できなかった箇所は,次回の授業(授業後でもよい)での質問を準備する.
・提出したレポート課題の自己添削を行い,必要に応じて再提出する.
・レポート課題に取り組む.
・次回配布資料を通読.わからない箇所に線を引く.線を引いた箇所をノートに書きだす(パソコン,タブレットでも可).
4時間
第14回
授業形態
対面
授業内容
まとめと学習成果の確認(授業内試験)
事後学習・事前学習
授業を振り返り,ノートを整理する.
4時間
第15回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
授業内容の振り返り
電気計測のための数学,物理.プログラミングの基礎知識
事後学習
レポート課題に取り組む.判らない箇所を質問する.
2時間

成績評価の方法
評価は,出席(20%)(授業内小テストで代替)とレポート(40%)(KU-LMSの「レポート」機能を使って,手書きノートを撮影したファイルもしくは,word, pdf形式などの文章ファイルを提出)および第14回の授業内試験(40%)
受講生へのフィードバック方法
授業内でレポート課題,および小テストの結果について講評を述べます.
理解できない場合は,授業内またはKU-LMSで質問してください.
レポートで間違えた箇所は,各自修正して再提出する.

教科書
松本佳宣,ディジタル時代の電気電子計測基礎(改訂版),コロナ社.
参考書
・化学同人編集部 編,実験データを正しく扱うために,化学同人.
・山崎弘郎,センサ工学の基礎(第3版),オーム社.

オフィスアワー
授業後または,KU-LMSで質問を受け付けます.
受講生へのメッセージ

実務家担当科目
実務家担当科目
実務経験の内容
半導体デバイス,半導体薄膜,半導体計測装置および鉄道電気品(パワーエレクトロニクス)の信頼性に関する研究開発の経験がある教員が、物性評価,解析技術を活かし、電気計測について講義する。

教職課程認定該当学科
該当なし
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目でない
教育課程コード
Ⅲ3c
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと