シラバス情報

開講年度
2025年度
開講学期
前期
科目名
デジタル経済学
授業種別
講義
科目名(英語)
Digital Economics
授業情報(授業コード・クラス・授業形態)
A0400013 デジタル経済学 [J3][対面]
担当教員
矢崎 敬人
単位数
2.0単位
曜日時限
金曜3限
キャンパス
新宿
教室
A-0765教室

学位授与の方針
1 基礎知識の修得  0 %
2 専門分野の知識・専門技術の修得  50 %
3 汎用的問題解決力の修得  0 %
4 道徳的態度と社会性の修得  50 %
具体的な到達目標
○市場経済の問題点を理解し,説明することができる.
○ゲーム理論の基本的な考え方を理解し,ゲーム理論の手法を用いて具体的な状況を分析することができる.
○情報の非対称性が引き起こす問題を理解し,説明することができる.
○情報のデジタル表現によって情報に関わるさまざまな費用が変化することを理解し,説明することができる.
○デジタルエコノミーにおけるさまざまな企業行動や産業構造について,ミクロ経済学(ゲーム理論を含む)の分析手法を用いて考察し,説明することができる.
受講にあたっての前提条件
○「微分」,「偏微分」,「ミクロ経済学」を修得していることを前提として授業を進める.
授業の方法とねらい
2年次後期科目「ミクロ経済学」を踏まえ,本科目ではまず,市場均衡の性質を概観したうえで,市場均衡が効率的であるための条件が満たされない場合(市場の失敗や独占の場合)に何が起きるかを考察する.
ついで,戦略的な状況を分析するための強力なツールであるゲーム理論の基礎を身につける.そして,財・サービスの売り手と買い手の間に存在する情報の非対称性が引き起こす問題とそれらへの対処について考察する.また,オークションのさまざまなタイプとそれらの性質を学ぶ.
そのうえで,ここまでで学んできた分析手法・ツールを用いて,デジタルエコノミーにおけるざまざまな企業行動や産業構造について考察していく.
AL・ICT活用
PBL(課題解決型学習)/クリッカー・タブレット等ICTを活用した双方向授業

第1回
授業形態
授業情報欄記載の通り
事前学習
授業資料を読んでおく.

学習時間には,机に向かう時間だけでなく,本・雑誌記事・新聞を読んで考えたり,家族・友人・知人と会話しながら考えたり,歩き回って考えたりする時間を含めてよい.人生すべて学びである(きちんと頭を働かせている場合).
2時間
授業内容
ガイダンス,市場における需要と供給,市場均衡の性質,市場の失敗(外部性)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第2回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
市場の失敗(公共財),独占
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第3回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
ゲーム理論と経済分析(同時手番のゲーム1:戦略的状況,同時手番のゲーム,ナッシュ均衡,ナッシュ均衡が実現する理由,個人の利益と社会)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第4回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
ゲーム理論と経済分析(同時手番のゲーム2:数量競争と価格競争)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第5回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
ゲーム理論と経済分析(同時手番のゲーム3:不確実性と期待効用,混合戦略)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第6回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
ゲーム理論と経済分析(時間を通じたゲーム1:部分ゲーム完全均衡,シュタッケルベルク競争)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第7回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
ゲーム理論と経済分析(時間を通じたゲーム2:コミットメント,長期的関係と協調)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第8回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
情報の非対称性(モラル・ハザード)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第9回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
情報の非対称性(逆淘汰とシグナリング)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第10回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
オークション(オークションの種類,公開入札と封印入札,収入同値定理),交渉
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.


事前学習:
ここまでの内容を総復習して授業内試験に備える.
6時間
第11回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
授業内試験(範囲:第1回〜第10回)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第12回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
費用と企業行動1(情報に関わる様々な費用,サーチ費用の低下)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第13回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
費用と企業行動2(プラットフォーム市場,互換性とネットワーク効果,情報の蓄積とスイッチングコスト)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活用して,身の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
授業資料を読んでおく.
4時間
第14回
授業形態
授業情報欄記載の通り
授業内容
費用と企業行動3(複製費用(バンドリング,デジタル公共財,著作権),流通費用・輸送費用トラッキング費用,認証費用,デジタル市場とプライバシー)
事後学習・事前学習
事後学習:
授業で学んだことを活⽤して,⾝の回りの現象をどのように説明することができるか考える.
演習問題が出されている場合,それに解答する.

事前学習:
本科⽬全体の内容を総復習して,理解が不⼗分のところを洗い出しておく.
2時間
第15回
授業形態
遠隔(オンデマンド)
授業内容
学習内容の振り返り
事後学習
本科目で学んだことを活用して,普段の生活の中で経験していることをどのように説明することができるか考える.
1時間

成績評価の方法
オークションまでの内容についての授業内試験:60%
授業内試験以降の内容についての期末レポート課題と口頭試問:40%(口頭試問は省略する場合がある)

上記に基づき集計し,A+〜Fの6段階評価を行う.D以上を合格とする.
受講生へのフィードバック方法
振り返りの授業で,授業内試験についての講評を行う.

教科書
指定教科書なし.
参考書
○神取道宏(2014)『ミクロ経済学の力』日本評論社.
※情報の非対称性(逆淘汰とシグナリング)までの内容に最も近い.

○ダロン・アセモグル, デヴィッド・レイブソン & ジョン・リスト(岩本康志監訳,岩本千春訳)(2020)『ミクロ経済学』東洋経済新報社.
※多くの具体例(アメリカのものが多め)が載っているモダンな教科書.神取(2014)より平易.

○岡田章(2014)『ゲーム理論・入門—人間社会の理解のために(新版)』有斐閣アルマ.
○岡田章(監修・著)・加茂知幸・三上和彦・宮川敏治(2015)『ゲーム理論ワークブック』有斐閣.
※以上2冊はゲーム理論の教科書とワークブックとしておすすめ.

○石田潤一郎・玉田康成(2020)『情報とインセンティブの経済学』有斐閣ストゥディア.
※情報の非対称性の経済分析について詳しく学べる.オークションについても学べる.

○カール・シャピロ,ハル・ヴァリアン(大野一訳)(2018)『情報経済の鉄則—ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド』日経BPクラシックス.(原著はShapiro, Carl and Hal Varian (1997), Information Rules: A Strategic Guide to the Network Economy, Boston MA: Harvard Business School Press.)
※現在Googleのチーフエコノミストを務めている経済学者ヴァリアンらがデジタル経済の特徴を分かりやすく説明した名著.今や古典と言える.

○Goldfarb, Avi and Catherine Tucker (2019), “Digital Economics,” Journal of Economic Literature, 57(1), 3-43. https://www.aeaweb.org/articles?id=10.1257/jel.20171452
※主に後半(授業内試験以降)の内容に関連した主要な学術論文を紹介する展望論文.この分野に関心があり英語に自信がある学生はぜひ挑戦してみてほしい.

オフィスアワー
火曜9:10-10:00,新宿キャンパスA-2778.不在の場合もあるので,メールで事前にアポを取ることを推奨(yasaki@cc.kogakuin.ac.jp).
簡単な質問には授業後に教室で対応する.Google Chatでも常時質問,コメントを受け付ける予定.
受講生へのメッセージ
○2年次後期科目「ミクロ経済学」を履修済みであることを前提として授業を進める.
○配布教材だけを頼るのではなく,話をよく聞き頭を働かせ,ノートを取ろう!

実務家担当科目
実務家担当科目ではない
実務経験の内容

教職課程認定該当学科
該当なし
その他の資格・認定プログラムとの関連
関連する科目でない
教育課程コード
Ⅲ3b
教育課程コードの見方【例】 Ⅰ2a(Ⅰ…Ⅰ群、2…2年配当、a…必修) ※ a : 必修 b : 選択必修 c : 選択 ※複数コードが表示されている場合には入学年度・所属学科の学生便覧を参照のこと