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教員名 : 小川 雅
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開講年度
2025年度
開講学期
後期
科目名
安心設計・逆問題特論
授業種別
講義
科目名(英語)
Advanced Security Design and Inverse Problem
授業情報(授業コード・クラス名・授業形態)
Z0100002 安心設計・逆問題特論 [遠隔(同)]
担当教員
小川 雅
単位数
2.0単位
曜日時限
木曜3限
キャンパス
新宿 遠隔
教室
学位授与の方針
A 専攻する研究領域における高度な専門知識を身につけたもの 100%
B 科学技術を運用する能力を身につけたもの 0% C 主体的に研究に取り組み、社会や職業についての知識や技術者や研究者として必要な倫理観を身につけたもの 0% D 特定の専門領域における創成能力を身につけたもの 0% 具体的な到達目標
機械工学において,構造物の安全性とユーザの安心との乖離性が問題となっている.本講義では,まず安全設計や安全を取り巻く環境の歴史的変遷について学び,次に科学の勃興期から現代までの哲学が認識論,存在論,場所論と進化していることを踏まえ,その論理的側面について学習する.そして,その進化を歴史のパラダイムシフトとしてとらえることにより,これがユーザの安心とどう関係しているのかを理解することで,機械設計における安心的側面を養う.また,逆問題とその解析手法について学習し,機械工学における安全設計に有用な方法論の1つについて学ぶ.
[具体的な到達目標] (1) 製造物の安全性とユーザの安心との関わりの基礎知識を修得する. (2) 逆問題の方法論を理解し,現実の問題に対して逆問題を適用することができる. 受講にあたっての前提条件
本講義では,哲学的な内容を扱うが,哲学の基礎知識はなくてよい.また,逆問題を理解するためには,数学,特に線形代数学の基礎力が必要である.
AL・ICT活用
ディスカッション・ディベート
授業計画
1. 講義の目的と概要,安心・安全,日本のモノづくりと個性
2.ものづくり思想の歴史的変遷 3.科学の基本構造と対象認識 4.対象認識の限界 5.自覚の構造とあいだ 6.工学における創造性と価値 7.第1のパラダイムシフト(カントの認識論,フィヒテの知的自覚) 8.中央集権と自律分散 9.組織におけるリスクアセスメント 10.逆問題の基礎 11.逆問題の定式化1(ベクトルの基礎と最小二乗法) 12.逆問題の定式化2(一般逆行列と複数の価値の最適化) 13.逆問題解析における解の適切化手法 14.学習内容の振り返り 15.課題レポートに対する総評 成績評価の方法
小レポート(60%),およびメインレポート(40%)で成績を評価する.試験は行わない.
受講生へのフィードバック方法
授業内アンケートやレポートの提出に対して,授業内で総評を述べるとともに,個別にコメントを行う.
教科書
特に指定しない.
参考書
「木村敏著作集」第7巻・臨床哲学論文集,木村敏,弘文堂,2001年
「木村敏著作集」第8巻・形なきものの形を求めて,木村敏,弘文堂,2001年 「情報理工学のすすめ」,東京工業大学大学院情報理工学研究科創立10周年記念出版編集委員会,数理工学社,2005年 オフィスアワー
火曜日 11:40〜12:30
メールでも質問を受け付ける(ogawa-masaru(at)cc.kogakuin.ac.jp) 受講生へのメッセージ
日本のものづくりでは,前例のないものを創造する力が問われています.本講義では,工学における「創造性」を定義し,またそれが倫理と密接に関連していることを論理的に述べますが,そのためにはプラトン以降の2,400年の哲学の歴史を踏まえた西田哲学に基づく論理構造を必要とします.哲学の専門用語はなるべく避け,できるだけ日常の例を挙げながら展開しますので,今まで哲学に触れたことのない学生でも大丈夫です.
実務家担当科目
実務家担当科目ではない
実務経験の内容
教職課程認定該当学科
機械工学専攻
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