シラバス情報

開講年度
2026年度
開講学期
後期
科目名
伝熱工学特論
授業種別
講義
科目名(英語)
Advanced Heat Transfer
授業情報(授業コード・クラス名・授業形態)
Z0400004 伝熱工学特論 [遠隔(同)]
担当教員
小林 潤
単位数
2.0単位
曜日時限
火曜2限
キャンパス
八王子 遠隔
教室

学位授与の方針
A 専攻する研究領域における高度な専門知識を身につけたもの 100%
B 科学技術を運用する能力を身につけたもの 0%
C 主体的に研究に取り組み、社会や職業についての知識や技術者や研究者として必要な倫理観を身につけたもの 0%
D 特定の専門領域における創成能力を身につけたもの 0%
具体的な到達目標
伝熱現象は、エネルギー機器を中心に、広範な分野に関連する基礎的過程である。また、古くから今日に至るまで、高熱負荷条件の熱移動技術の代表例として相変化を利用した伝熱現象(水の沸騰や氷の融解等)が、産業界および日常生活で使われ続けている。エネルギー問題および地球環境問題が取りざたされている現代および近未来においても、この伝熱現象および相変化伝熱技術は手軽で安価で高い能力を有する熱輸送手段として重要な位置を占める(例えば、ヒートパイプによるMPUの冷却や氷蓄冷等)。
本講義では、熱力学、流体力学および伝熱工学に基礎をおき、熱伝導、単相伝熱現象および気液の相変化伝熱現象を物理的に理解するとともに定式化し、それらのエネルギー輸送量を定量的に理解することを目的とする。併せて、幾つかの演習問題を解くことにより、熱工学のセンスを磨く。
なお、当該授業は遠隔同時双方向形式で実施する予定である。
受講にあたっての前提条件
『工業熱力学Iおよび演習』を修得していること。『伝熱工学』を履修していると望ましい。
AL・ICT活用
PBL(課題解決型学習)/プレゼンテーション

授業計画
1.伝熱概説:熱力学第二法則と伝熱。熱伝導概説(機構およびフーリエの法則)、熱伝達概説(ニュートンの冷却法則と強制対流・自然対流)、放射伝熱(機構およびステファン・ボルツマンの法則)。
2.熱伝導1:熱伝導の基礎(支配)方程式(直交座標系、円柱座標系、球座標系)。境界条件。一次元定常熱伝導(平板等)。
3.熱伝導2:二次元定常熱伝導。
4.熱伝導3:一次元非定常熱伝導。
5.熱伝導4:熱伝導の数値計算。
6.対流熱伝達の基礎:対流熱伝達の基礎(支配)方程式(連続の式、運動量式、エネルギー式)。速度境界層と温度境界層、境界層方程式。次元解析、相似則、熱伝達の無次元表示。強制対流熱伝達と自然対流熱伝達。
7.層流熱伝達1:相似解(厳密解)。境界層の運動量積分式とエネルギー積分式(プロフィール法)。
8.層流熱伝達2:円管内の層流熱伝達。自然対流熱伝達。
9.乱流熱伝達
10. 放射伝熱1:電磁波、射出能、黒体放射(Planckの法則)、Stefan-Boltzmannの法則。
11. 放射伝熱2:灰色体、Kirchhoffの法則、形態係数、放射熱伝達。
12. 相,相変化および相平衡の概説:相律、Clausius-Clapeyronの式、van der Waalsの式、臨界点と過熱限界、相の安定性(平衡条件と安定条件)。
沸騰伝熱概説:沸騰曲線。
13. 核沸騰熱伝達:沸騰開始条件、気泡力学(慣性支配と熱拡散支配)、気泡サイクル、発泡点密度。
限界熱流束:概要、相関式、各種モデル、圧力依存性。
14. 界面安定性(線形安定論:Rayleigh-Taylor不安定とKelvin-Helmholtz不安定)と膜沸騰熱伝達(Bromleyの式)、極小熱流束点および遷移沸騰熱伝達。凝縮熱伝達(膜状凝縮と滴状凝縮)。
15. 授業の振り返り

成績評価の方法
原則として最終試験(レポート形式)で評価し、Grade D 以上の者に単位を認める。
受講生へのフィードバック方法
基本的には、授業時間中に行う。なお、KU-LMS上で受けた質問及び個別に受けたメールに関しても、速やかに対応する。

教科書
「JSMEテキストシリーズ 伝熱工学」日本機械学会(丸善)
参考書
(1) 甲藤,伝熱概論,養賢堂
(2) 棚澤・西尾・前川,伝熱工学,朝倉書店
(3) 庄司,伝熱工学,東大出版会
(4) 甲藤・佐藤・西川・水科・森,伝熱学特論,養賢堂
(5) 日本機械学会編,沸騰熱伝達と冷却,日本工業出版

オフィスアワー
対面を希望の場合、講義日(火曜日)の昼休み(11:40〜12:30)、8号館304号室にて対応します。
オンラインを希望の場合、KU-LMS上の質問登録もしくはメールにてその旨連絡してください。
受講生へのメッセージ
熱力学(化学熱力学も含む)を始め、流体力学および伝熱工学を基礎に、相変化伝熱に関する知識を展開します。併せて、放射伝熱に関し量子力学、蒸発および凝縮の素過程に関し気体分子論の基礎知識も利用します。

実務家担当科目
実務家担当科目ではない
実務経験の内容

教職課程認定該当学科
機械工学専攻